2018年01月31日
福島県・会津 さとう ひとし(NPO法人江戸しぐさ理事・認定普及員)
五年前、 私が会津で普及活動を始めたころ、会津地方では、「江戸しぐさ」について知っている人は全くおりませんでした。
関東地区では、テレビや新聞等で報道されたので知っている方が多くいらっしゃいますが、福島県ではテレビの報道がありませんでした。また、江戸しぐさを話題にする人もおりませんでした。
このような状況なので、A4プリントの表裏に、「往来しぐさ」などを載せて、知り合いに配布しておりました。その後、「いき暦」カレンダーが作成されたので、カレンダーを150部ほど購入し、会津各地の小学校や中学校の先生方に配布いたしました。
「いき暦」カレンダーはとても好評で、「教室に掲示しています。係の子どもが毎日めくっています。」「廊下の掲示板に下げています。それを1・2年生が熱心に見ています。」といった声が聞かれました。「いき暦」は「平成しぐさコンクールの優秀作品」で作られているため、子どもの目が惹かれるものと思われます。
昨年、近くの町の小学校の道徳教育の授業研究会に参加しました。そこで、五年振りに出会った先生に、「いまでも、教室にいき暦を下げていますよ。日直の係として、毎日、子どもたちがめくっています。あれ、いいですよね。」と言われました。
とても、嬉しく、今後の励みにもなるお話を聞くことができました。
これからも、普及活動を続けて行きたいと思っております。