第15回日本のこころ・江戸しぐさ主催コンクール「日本のこころ川柳」コンテスト入賞作品発表

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第15回日本のこころ・江戸しぐさ主催コンクール「日本のこころ川柳」コンテストに全国の皆様から多数ご応募をいただき、有難うございました。心より感謝申し上げます。 応募総数は873作品(応募人数288名)でした。

心あたたまる作品を一句一句拝見し、厳正に審査させていただきました。

その結果、最優秀賞1点・優秀賞7点、入選16点がそれぞれ選ばれました。

審査委員長の講評と各部門の入賞作品はこちらからご覧ください。

  入賞作品はこちらから  審査委員長の講評はこちらから

 

審査員紹介

審査委員長

NPO法人日本のこころ・江戸しぐさ理事長 中原 厚生

講評

<<講評>>
審査委員長 中原 厚生

 これまでは「江戸しぐさコンクール」として、「私の平成しぐさ」「令和につなぐ日本のしぐさ」などをテーマに、作文や短歌、イラストなどの作品を募集しておりました。

15回目にあたります今回からは川柳だけに特化して作品の応募をお願いしました。

テーマも、作品作りがしやすいように、日本の心そのものと言える「思い合い」「認め合い」「支え合い」「助け合い」「尊び合い」としてみました。

 これまでは500前後の作品応募がありましたが、今回は288名の方から、のべ873作品の応募がありました。たくさんのご応募ありがとうございます。厳正な審査の結果、最優秀賞1、優秀賞7、入選16のあわせて24作品が選ばれました。

 今年は元旦に能登大地震があり、また夏は全国各地で大雨や竜巻などの災害により大きな被害が発生しました年でした。 一方企業・生活環境ではデジタル化が進み、AI(人工知能)の利用も盛んにおこなわれています。応募いただいた作品の中には能登地震やデジタル化と江戸しぐさについて触れたものを多くありました。

 最優秀賞は三太夫さんの作品「AIに 出来ぬ気遣い 心づかい」が選ばれました。AIがいくら一般的になっても、江戸しぐさの温かいヒューマンな部分にとってかわることが出来ないことを詠っています。

 優秀賞に選ばれたうちの3作品、やんちゃんさん作の「『おかげさま』『お互いさま』で地域の輪」、西村さん作の「助け合い 尊び合って 和と輪と話」、老人生(ろうにんせい)さん作の「能登のため 幼子が割る 貯金箱」はいずれも災害にあった際の人としての気持ちを言い表していると思われます。

 特に3作目の作品は大切にお金をためていた貯金箱を、幼子が能登大地震のために使ってもらおうと、壊したことを作品として応募くださいました。能登の人のために使おうと、お孫さん(?)が貯金箱を老人生さんにもってきて「これ割って」と頼んでいた姿が、目に浮かびます。こうした優しさはいつまでも持ち続けてほしいものです。

 また大学生や中高生からも多数ご応募をいただきました。このうち4作品を優秀賞とさせていただきました。「助け合い 生まれる感謝 繋いでく」(藤原さん作)「想いあい日本の文化素敵だな」(川崎さん作) 「思いやる 気持ち一つで 咲く笑顔」(桑田さん作) 「あいさつは 仲良くなれる 第一歩」(橋本さん作)。

どの作品も江戸しぐさの基本の「助け合い」「思い合い」「挨拶」などに触れながら、その結果生まれる人間性を読み込んでいます。

 今回ご応募いただいた作品は甲乙つけがたいものばかりでした。日々皆様が感じているお互いに思いやる心を五・七・五にまとめていただきました。ぜひ今後とも川柳に詠っていただいたことを、他の方たちにも伝道していただければと思います。

入賞作品紹介

最優秀賞

三太夫(東京都)82歳

AIに 出来ぬ気遣い 心づかい 

 

優秀賞

やんちゃん(福島県) 主婦 63歳

「おかげさま」「お互いさま」で地域の輪

西村 芳和(滋賀県) 72歳

助け合い 尊び合って 和と輪と話

老人生(ろうにんせい)(神奈川県) 67歳

能登のため 幼子が割る 貯金箱

藤原 早穂(神奈川県) 大学生 19歳

助け合い 生まれる感謝 繋いでく

川崎 茜(兵庫県) 神戸市立神港橘高等学校 18歳

想いあい日本の文化素敵だな

桑田 晴子(兵庫県) 神戸市立神港橘高等学校 17歳

思いやる 気持ち一つで 咲く笑顔

橋本 凪沙(埼玉県) 西武学園文理中学校3年・15歳

あいさつは 仲良くなれる 第一歩

入選

悠々愛々(東京都) 77歳

挨拶が 笑顔もたらす 絆かな

フーマー(愛知県) 69歳

SDGs江戸からつなぐ和の心

カジ(東京都) 77歳

箸文化 2本(日本)が世界を 橋渡し

ゆづねこ(愛知県) 個人事業主 38歳

忘れない 差し伸べられた 君の手を

テツママ(大阪府) 79歳

すれ違い 会釈返され ホッコリと

ぷーちゃん(大阪府) 自営 53歳

「ありがとう」 心がハズム 愛言葉

     
祥雪(山口県) 自営業 62歳

能登の地に 雪よ積もるな 幸(ゆき)積もれ

ほり・たく(千葉県) 自由業 52歳

自助・共助 そして公助で 支え合い

渡辺 光夫(新潟県) 70歳

江戸しぐさ 日本に根付く 生きる知恵

野村 齋藤(愛知県) 愛知大学4年 22歳

出さずとも分かる会釈とまなざしで

まりあ(東京都) 大学院生 22歳

見返りは 求めぬ笑顔 ここにあり

石田 乙葉(兵庫県) 神戸市立神港橘高等学校 18歳

助け合い 人の心は 人救う

東 穂乃花(兵庫県) 神戸市立神港橘高等学校 18歳

言葉とは 人の心を 癒すもの 

野村 亮輔(兵庫県) 神戸市立神港橘高等学校 18歳

思いやり こころとこころ 引き寄せる

山本 彩未(兵庫県) 神戸市立神港橘高等学校 18歳

挨拶と笑顔溢れる国づくり

佐藤 夏希(兵庫県) 神戸市立神港橘高等学校 18歳

人たちの 心の美こそ 日本の美