「忙しい」

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その6「忙しい」

 「忙」という字を偏とつくりにすると「忄」と「亡」になります。「忄」は「心」が変化したもので、心を亡ぼす、心を忘れる、ということになります。江戸の町民は、心を失った人はデク(木偶)の棒(丸太)とし人間ではないと考えたほどで「忙しい」というのは禁句の一つでありました。そのため、「忙しい」と言われると顔色を変えて怒ったそうで、心を大事にする江戸町民の価値観が表れているということがわかります。