戻る 人と出会った時、「こんにちは」「初めてお目にかかります」などと言ってから、 「今日は寒くて冷えますね」というように、何か一言しゃべることを 「世辞」といいます。 今日では世辞は心にもないことを言う追従と混同されがちですが、江戸では違いました。 世辞、つまり外交辞令が言えるということは、人間関係を円滑にする第一歩として、 大人なら誰でも身に付けておくべき事で、江戸時代の寺子屋では世辞が言えるようにしつけて いて、「世辞が言えて一人前」と言われていたようです。