「水かけ言葉」

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「水かけ言葉」

せっかく楽しく談笑しているとき、その雰囲気に水をさすようなことを言う人がいます。まるで水を浴びせられたようになってしまうので、このような言葉を「水かけ言葉」と呼ばれました。一人で暮らせる環境ではなかった江戸時代はお互いに助け合う必要がありました。ところが水かけ言葉を言い続けるようなタイプはお互いに助け合う人間関係を壊すことになり、慎むことが大事なこととされていました。

水かけ言葉を言う人は「外様の門番」と揶揄(やゆ)されました。外様の門番とは、親藩、譜代、外様と、徳川宗家との親密度に応じて藩を区別しており、外様藩の門番となると最もよそよそしい間柄になりました。