設立趣意書

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NPO法人「日本のこころ・江戸しぐさ」設立趣意書

この法人設立の狙いは、住み良い社会の実現や様々な社会的課題を解決する活動のひとつとして、「江戸しぐさ」を普及、振興することで、安心な社会づくり、豊かな人づくりを目指すところにあります。
今日の日本は、高度情報化社会が進む一方で、人と人の触れ合う機会が少なくなり、コミュニケ ーション不足による様々な事件が増加しています。

江戸時代は、260年以上もの間、戦争のない平和な社会が続いた、世界の歴史においても例のない時代でした。
その平和で安心な社会を支えたのが「江戸しぐさ」という人づきあい、共生の知恵です。

「江戸しぐさ」は見ず知らずの赤の他人や異文化とうまくやっていくためのノウハウで、共生社会のモデルでもありました。
「江戸しぐさ」は、江戸商人のリーダー達が築き上げた、上に立つ者の行動哲学で、人間関係を円滑にし、安心な社会づくりのカギになっていたと言えます。

こうしたお互いを思いやり、助け合う伝統的な文化の「江戸しぐさ」の情報を、広く普及、振興していくことが、社会貢献にもなり、伝統文化の振興にも寄与することであると信じています。
特に、感性豊かな子供達や若い人達にこそ、共生の文化「江戸しぐさ」を伝承していくことが重要だと考えています。
次のような活動を通して、「江戸しぐさ」が子育てや教育に広く活かされ、コミュニティづくりや職場づくりなど、これからの社会に役立つよう願っています。

1. 自己中心的でなく、他人を思いやることが普通にできる人づくり。
2. 思いやりの心、人のつながりを大切にして生きていく社会づくり。
3. 伝統文化の振興に寄与、心豊かで文化的な平和社会の実現に貢献する。

この事業を継続して行っていくためには、「江戸しぐさ」を今の社会に活かす活動をしている人達の協力が欠かせません。
このような「今しぐさ」を志している人達との人材ネットワークを形成し、「江戸しぐさ」の基本をしっかり抑え、足並みをそろえた普及、振興、支援ができる組織体制が必要と考えます。
私たちはこのような目的を遂行するために、「特定非営利活動法人江戸しぐさ」を設立するものであります。

平成 19 年 4 月 27 日 代表者 越川 禮子

(現在NPO法人「日本のこころ・江戸しぐさ」特別顧問)

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