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その28 「もったい大事」

「もったいない」という言葉、
数年前に
環境問題に取り組んでいるアフリカのご婦人が
日本で覚えた、
日本人の節約精神に学ぼうと、
取り上げてから注目を浴びた。

この言葉は
せっかく日本で生まれたのに
長い間埋もれていた。
第二次世界大戦に敗れ、
着のみ着のままだったころは
まだ生きていた。
それなのに、経済の高度成長が始まり、
暮らしが豊かになってくると
次第に忘れられた。

外国の人が取り上げると
にわかにマスコミが書き立てた。
何でも日本ではやらせようと思ったら
日本人の外国信仰をくすぐるに限る。
いったん海外に出して話題づくりするのが効果的だ。
おかげで、皆が知るところとなった。

イメージもったいは勿体、つまり物体のこと。
もったいないは
ものの形が残っている限りは
大事に、大事に、使い尽くせである。

江戸では浴衣から始まって寝間着、おむつ、雑巾
そして灰になったら洗剤や肥料にした。
反故紙は回収して再生、また利用した。
とことんまで使い回した暮らしの知恵に学びたい。

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