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その21 「忙しい」

大学教授にとってうれしいことは何か。
研究活動に没頭すること。
学生を教育すること。
いや、最近は、そうではなくて
大学経営に参画することのようだ。

ある知り合いの教授に会った。
「いやあ、忙しくて、忙しくて」
「お目にかかる時間もようやく取りました」
そうかもしれないが、
そう、はっきりものを言わなくてもいいんじゃない。
それに、忙しいのがうれしいみたい、に聞こえた。

イメージ忙しいという漢字は
りっしんべん、つまり心が亡くなったと書く。
心がどこかへ行っている状態とは、、、、、、
ちょっと恐ろしい話をしていることに
ご本人は全く気づいていない。
大学経営の中枢にいる今の立場を
それとなく誇示しているように見える。
本来、もっと謙虚だったはずなのに。

江戸の人は「忙しい」と言うと
こめかみに青筋を立てて怒ったという。
「何言ってんだ。われを忘れて何ができるんだ」
そう、心がそこにないんだから
まともなことができるわけがない。
相手のことを自分から思いやれません、
と白状しているようなもの。

大学の経営問題が課題ということはわかる。
しかし、独立行政法人という組織、
忙しいだけではねえ、、、、、、

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