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その20 「七三の道」

「これ、いいですね」
「いや、驚いた。七三の道、ですか」
「子供たちが、ここまで理解ができているとは」
あるメガネの全国チェーンのトップに、
朝霞市立朝霞第七小学校の6年生が作った
「子ども寺子屋かわら版」を見せた。
その時、立て続けに飛び出したセリフだ。

朝霞第七小は昨年度、全校をあげ、
総合学習の授業で「江戸しぐさ」に取り組んだ。
まず、先生たちが3クラスの6年生に教えた。
6年生は5,6人ずつチームを組み、
下級生たちにどう教えるか知恵を絞った。
学校参観日、父兄たちの前で演じ、助言を受けた。

今度は5年生、4年生と順々に対象を下げていった。
その都度、チームごとに作戦会議と反省会。
いつの間にか
無口だった子がリーダーになった、
ちゃらんぽらんだった子がまともになった、
ケンカばかりしていたのに皆で事前準備をするようになった。
他の学科の成績も上がった。

「子ども寺子屋かわら版」は
そんな子供たちの体験がいっぱい詰まった記念文集。
交番や理髪店、銭湯など人が集まる場所に配って歩いた。
「江戸しぐさでよい町をつくりましょう」と。

イメージところで、「七三の道」の意味、ご存知だろうか。
道路は大勢の人が通るところだから
真ん中を威張って歩かないで
ちょっと譲って脇を歩きなさい、という教え。
子供たちは公と私の区別を、これで知ったようです。

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