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その5 「打てば響く」

2009年は横浜港開港150周年に当たる。
日米和親条約で1859年、横浜が開港した折、
米国人をはじめ諸外国から大勢の人が押し寄せた。
そこで生まれたのがハマ言葉である。

横浜の人々の大半は外国語が話せない。
では、どうやって意思を通じあったのか。
ボディーラングエイジとハマ言葉を駆使したのだ。

日本人はもともと外国産のものを同化させるのが得意だった。
中国から漢字を輸入、平仮名やカタカナを発明した。
中国にない漢字、つまり国字も多数開発した。

ハマ言葉は耳で聞き取った外国語をそのまま書き取った。
名詞に、「する」という動詞をつければすべて解決である。
タバコする、お茶するの類である。

シャボン(フランス)、マドロス(オランダ)、ペケ(マレー)は
外国語そのままだ。
シャッポ(帽子)、ジンジンビア(ラムネ)、ビアザケ(ビール)。
ビールが酒の一種であること、
ラムネはビールのように泡が出てくること、
など特徴をよくとらえている。

江戸時代、町人の識字率は95%以上に達したという。
日頃、寺子屋で実生活に直結するセンスを磨いたおかげだ。
「観る」「聴く」「読む」「書く」「話す」
機転が利かないと馬鹿にされた。
「打てば響く」
イメージ鐘や太鼓がたたけば即座に鳴るように
人間も打てば響く、
つまり気配りをして、即行動する機敏さが尊ばれた
言葉をキャッチボールするセンスもそのひとつだった。

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