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その3 「聞き上手」

友人の企業経営者の話である。
ある企業の社員が二人、オフィスを訪ねてきた。
企画している研修会でベンチャー企業について
話してほしいという。
名刺交換が終わって、席に座るなり驚いた、、、、、

一人が訪問の狙いを話し始めると同時に
もう一人がノート型パソコンを開きメモを取り始めた。
オイオイ、コレハナンダ、ナニガオキタノダ?
もう少しで大きな声を出すところだった。

人に話しを聴きにきたというのに
片方はパソコンに顔を向けたまま
もう片方は的はずれな質問を繰り返す。
企画書も用意していない。
とすれば、パソコンなんぞは放り出して
もう一度、企画の趣旨、話の中身などを
設計しなおさなければことは進まない。

イメージベテランの新聞記者は政治家の家に夜回りに行っても
その場ではメモを取らない。
トイレを借りた際に隠れてメモを作るか、
家を出てから作るかする。
まず気分よく、警戒心をなくさせて
談話を取る事が最優先である。

江戸しぐさで言う聞き上手。
人前で足を組まない。腕組みをしない。
相手の目をじっと見て体を乗り出すようにして聴く。
勘所では相槌を打つ。
多少知っている話でも「知っている」などとは言わない。
興味深そうに、先に話しを進めるよう促せば
思わぬ収穫があるは必定と教えた。

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