活動報告

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歩く、学ぶ、食べる ― 深川三昧報告
NPO法人 江戸前本舗21、本所深川と協力 江戸塾立ち上げ第一回企画(2009.06.20)

東京・深川に残る江戸の史跡を歩き、江戸しぐさを学び、江戸の復元握りずしを食べる――いわば、江戸を歩く、江戸を学ぶ、江戸を食べるという贅沢なイベント「深川三昧」を6月20日(日)に実施しました。参加者は予定の60人を大幅に上回る91人、関係者を入れると100人を超す盛況ぶりでした。

江戸を体感

このイベントはNPO法人江戸前本舗21、NPO法人本所深川とNPO法人江戸しぐさが協力、結成した江戸塾実行委員会の初めての企画です。江戸しぐさが生まれた背景を知って、より深く江戸しぐさを理解したいという会員の皆さんの要望にこたえたものです。江東区、観光プランナー塾の後援をいただきました。
参加費は一般5,000円、会員4,500円。深川江戸資料館などの入場料やガイド料、講演・食事代なども含んでいます。

芭蕉記念館からスタート

まず、第1部。午前9時半に芭蕉記念館前に集合、記念館で折から開かれていた「芭蕉漫画展」を見た後、5つのチームに分かれ、ガイドから説明を聞きながら、芭蕉稲荷、万年橋、相撲横丁、芭蕉が参禅した臨川寺、清澄庭園、深川江戸資料館を経て、紀伊国屋文左衛門の墓所にお参り、午前11時すぎに富岡八幡宮に到着するまで。地元っ子も大勢参加しました。

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講演「江戸っ子のセンス」

一休みの後、第2部は越川理事長から、「江戸っ子のセンス」と題して、江戸しぐさについての講演を約1時間聴きました。参加者が地元育ちの人が半分、他地区からが半分、という構成だったせいもあり、江戸っ子の気風(きっぷ)の良さや、それでいて実は相手のことを大切にする思いやり、といったくだりになると、わが意を得た、という表情の方を大勢見受けました。

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ティ―チインと試食

そして第3部は「江戸の食べ物」と題して、江戸の復元握りずしをめぐるティーチィンと実際に試食をする会。この復元握り寿司、昔ながらの素材と下ごしらえを施したもので、醤油をつけないで食べていただくのが特徴です。
メニューは煮切りをつけたアナゴ、車海老、こぶ締めの鯛、醤油につけたマグロ、ほどよい酢味のコハダ、そしてかんぴょう巻きというもの。これから評判をとろうと、隅田川下流の呼称をとって、「大川にぎり」という名前がついています。
復元握りずしを握り続ける三ツ木新吉さんの横で、まず、ミツカン勤務で「寿司博士」の異名を持つ、松下良一さんからのお話。
江戸の食文化が豊かになったのは、町づくりがよくできていて、経済が発達、豊富な食材が集まってきたからだそうです。
ついで、この話を糸口に、NPO法人江戸しぐさの桐山副理事長が、松下さんや三ツ木さんから、復元寿司の特徴、江戸前という意味と江戸湾でとれた豊富な魚介類、各地から集まってきた調味料などについて語ってもらい、必要に応じて、解説を加えるという流れに……
ティーチインが始まって40分余り、ようやく7割方の寿司が出来上がり、順次、テーブルへ。話題も、実際に口にした感想やら、味についての質問やら、ますます盛り上がり、午後2時半にお開きに。みなさん、大変名残惜しそうにお帰りでした。
スタッフが、このあと、片付けをして、ようやくお寿司にありつけたのは午後3時。それでも大成功だった実感があって、皆、いい笑顔がそろいました。

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企画の発端

このイベントは、直木賞作家、山本一力さんの小説『銀しゃり』のモデルになった寿司店、「三ツ木」のご主人、三ツ木新吉さんのご紹介で、地元のNPO二団体の中心人物、吉田雅子さんにお目にかかったことが発端になりました。
3月に行われた、万年橋をライトアップする企画に連動する屋形船を楽しむ会に、まず、越川理事長、大岩事務局長が参加、お互いに懇親を深めたのが第一歩でした。その後、事務局レベルで数回にわたって具体的なプログラムの検討、スタッフやガイドの手配、街歩きのため万が一に備えた保険加入など、綿密な作業を進めました。
せっかくのお寿司をいただくのだから、ビールや日本酒の一杯ぐらいは、受益者負担にして出そうか、といった議論もしました。しかし、今回は初めての試み、人手が足りないということで、ペットボトルのお茶で我慢していただく一幕もありました。

今後の計画

大成功に終わったこともあって、秋にも、この種のイベントをしたらどうか、という提案がスタッフからも、また、参加者の方たちからも出ています。
NPO法人江戸しぐさとしては、これまでの講演や執筆活動による普及活動に加えて、「平成しぐさ・ふるさとしぐさコンクール」を昨年、実施、今年も6月29日に実施計画を記者発表しました。
今回のイベントはさらに、実際に江戸を体験しようという、新たなプログラムになります。ぜひ、秋には、さらに、さまざまな企画を実現したいと考えています。新しい会員を増やすことにつながるといいですね。

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