江戸しぐさ事典

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子育てからリーダーシップの在り方まで
初の『江戸しぐさ事典』発売へ!!

『江戸しぐさ事典』表紙
(越川禮子監修、桐山勝編著、
三五館、2,000円)

初めて、「江戸しぐさ」とその関連事項についてまとめた小百科、『江戸しぐさ事典』が9月21日、三五館から発売になります。NPO法人江戸しぐさの桐山勝理事長が編集執筆、NPO法人江戸しぐさの越川禮子名誉会長が監修したものです。
項目別に拾い読みしても楽しいし、関連事項を読み進んでいく楽しみ方も可能です。お手許に一冊、お知り合いに一冊、ぜひ、 ご購入ください。お近くの書店、あるいはインターネットで、どうぞ。

  • 単行本(ソフトカバー)
  • 出版社: 三五館 (2012/9/25)
  • ISBN-10: 4883205665
  • ISBN-13: 978-4883205660

『江戸の繁盛しぐさ』が原点、交通マナーキャンペーンで脚光

江戸しぐさが社会に、幅広く、知られるようになったのは、ご存知のように1992年、越川禮子さんが最後の江戸講講師、芝三光さんからの利き書き『江戸の繁盛しぐさ――こうして江戸っ子になった』(日本経済新聞社)を上梓したのがきっかけです。

雨の中ですれ違う時の『傘かしげ』、狭い場所で行き交う時の『肩引き』、乗り物でお互いに席を譲り合う『こぶし腰浮かせ』は、ACジャパン(旧公共広告機構)の交通マナーキャンペーンで取り上げられ、注目を浴びました。

昨年の3.11東日本大震災直後、「思いやりの心」をキーワードに、席を譲ったり、お年寄りの手を引く、江戸しぐさのシーンがテレビCMで取り上げられたことは記憶に新しいところです。

学校で教師用副読本のニーズ高まる

「江戸しぐさ」の組織的な普及活動が始まったのはNPO法人江戸しぐさが設立された2007年です。江戸しぐさの作文コンクールは今年で5年目を迎えます。その結果、全国の小学校から高校まで道徳教育、総合学習、体験学習などの授業で江戸しぐさが取り入れられるようになっています。

これに伴い、学校関係者を中心に、教師用の副読本が欲しいという要望がNPOに寄せられるようになりました。江戸しぐさの誕生から定着にいたる経過を踏まえ、江戸時代の暮らしや文化、芸能などにも触れることで、江戸しぐさがより深く理解できるというわけです。

しかも、この江戸しぐさは、本来、「人の上に立つ者の心得」として広まりました。現代のビジネス社会で十分通用する考え方、具体的な現場での対応法など、先人の知恵がたくさん含まれています。新社会人の養育や企業の幹部養成に江戸しぐさはぴったりです。

フォー・シスターズの提案

本書が生まれたのは、先に見た底流に加え、4人のキャリアウーマンが後押ししてくれたおかげです。美容(エステ)コンサルタントの前田万里子さん、マナーコンサルタントの西原惠さん、着物コンサルタントの一戸都さん、そして教育研修コンサルタントの篠原あかねさんです。

彼女たちは子育ての後、それまでのキャリアを活かすため自立、その過程で「江戸しぐさ」と出会って、正会員になりました。江戸しぐさ入門講座の熱心な受講生です。社会のニーズにあっている「江戸しぐさ」を皆でもっと広めよう、というわけで様々なアイデアを持ちこんでくれました。

この結果、越川NPO法人名誉会長が本書の「まえがき」で触れているように、「『江戸の繁盛しぐさ』の周辺事情、つまり、歴史、風俗、格言、川柳、落語など、様々な角度から文献、学識を駆使した事典ができた」というわけです。

インターネットのサーフィン機能を取り入れ

出版にあたっては、読者の様々なニーズに対応するため、通常の目次のほかに3種類の索引をつけました。

まず、第一は「知る」「考える」「磨く」「育てる」「楽しむ」「しぐさ」のキーワードによる分類です。人間の成長過程にしたがって、思いを巡らしながら読んでいただく狙いです。

第二は、「こんなときこそ、『江戸しぐさ』」というキャッチフレーズのもと、目的別に分類しました。「美しいしぐさを身につける」「新社会人のために」「経営者と管理職の心得」「子どもの躾け方―親御さんと先生へ」「江戸通になろう―江戸の文化はスゴイ」「もっと使おう、素敵な江戸言葉」。まず、最も興味があるところから読んでください、というわけです。

これに加えて、第三に、それぞれの収録語の末尾に関連語を参照として明示しました。読み終わった後に、次にこんな言葉にも興味がありませんか、と先取りしてあります。逆引きが可能です。

これらの索引作りは、いずれも、インターネットのサーフィン機能を応用したものです。
これによって420語を超える収録語と50点にのぼる図版が、より有効に活用していただけるのではないかと考えています。

巻末に解説と主要参考文献

巻末の解説にもご注目ください。江戸の豪商たちが天秤棒一本の行商人から身を起こし、ご贔屓をつかむために工夫した「繁盛しぐさ」、自前の店を持ち、本町人として町の自治にも関与、地域のことにも心を砕き、後継者に力を入れるようになる「商人(あきんど)しぐさ」、そして、江戸の人々が自分たちの町の誇りとして「江戸しぐさ」を築き上げていく過程を、様々なデータを引用しながら紹介しながらしました。

江戸講最後の講元、芝三光氏が読売新聞に投稿した記事も全文、掲載しました。いじめなどが社会問題化していた世の中に、ユーモアを忘れずに、警鐘を鳴らしていたことを確認していただけます。

さらに江戸しぐさ、および江戸について学ぼうという方には、主要参考文献リスト、約100点が格好の水先案内役を果たすでしょう。

ぜひ、お手許に一冊、お知り合いに一冊、お勧めします。

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